「短い一生なんだ,自分の生きたいように生きるほうがいい」(『さぶ』(『決定版 山本周五郎全集』所収),近代日本文学電子叢書)
○人生は短く,しかも,私たちがこの世の中で生きることのできるチャンスは,たった一度きりです。せっかくなら,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいものです。そして,できることなら,幸せなだけでなく,真に人間らしく実り多い,自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な人生を送りたいものです。人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,財産や地位や権力や名声などに執着して心の目を曇らせてしまったり,心の平安を失ってしまったりすることなく,また,他者との勝負や世間の評判などを気にする余り自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ損なってしまったり,自分が進むべき道を見失ってしまったりすることなく,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝しつつ,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けること(そのことを通じて,多少なりとも他者や社会の役に立つこと)にこそ限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(前書き)(1)(2)(3)(4)(6)(14)関連