○物事が自分の思い通りにならないと,私たちはすぐに不平不満を募らせ,文句を言いがちです。物事が自分の思い通りにならないことの原因や責任を他者や運命に求め,すぐに他者を恨んだり,他者を責め立てたり,運命を呪ったり,不運を嘆き悲しんだりしがちです。しかし,人生は本来ままならないものなのであり,物事が自分の思い通りにならないのは当たり前のことなのではないでしょうか。物事が自分の思い通りになると期待するのが(物事を自分の思い通りにしようと欲張るのが),そもそも間違っている(欲張り過ぎている)のだと思います。また,他者や運命を自分の思い通りにすることなど誰にもできないのですから,いくら恨み言や泣き言を言ったところで,事態が悪化することはあっても,事態が好転することはないのではないでしょうか。文句を言っている暇があるのなら,人生はままならないものであるという事実をあるがままに受け入れた上で,事態を多少なりとも好転させるべく,自分がやるべきことに最善を尽くすことや,自分にできること一つ一つに全力で取り組むことなどにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(3)(4)(6)(15)関連