実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 580】

「われわれは,心を柔軟にして,自分が決めた計画に,過度に固執しないようにしなければならない。不測の事態が生じて,われわれを取り巻く状況が変化していくのなら,それに身を任せればいいのだ。」(『人生の短さについて他2篇』,セネカ,中澤務訳,光文社)

 

○人生の指針を明確化し,自分が進むべき道を明らかにするためにも,自分が信じることのできる自分なりの目標や理想を持つことは重要なことであると思います。しかし,目標や理想は,あくまでも自分を人間的に成長(成熟)・向上させることによって,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるため(そのことを通じて,多少なりとも他者や社会の役に立つため)のものなのですから,自分が掲げた目標や理想にこだわり,固執し過ぎて身動きが取れなくなり,かえって人間的な成長・向上にブレーキが掛かってしまうというのでは本末転倒です。したがって,掲げる目標や理想は,状況の変化等に応じてある程度は柔軟に修正可能なものであることが望ましいと思いますし,必ずしも一つに限定する必要はないと思います。一つに限定してしまったら,何らかの理由によってその目標や理想の追求ができなくなった場合に,一時的にせよ,人生の指針を失い,あるいは,自分が進むべき道を見失い,途方に暮れてしまう可能性が高いと思うからです。(13)関連