「こちらにその気さえあれば,道の師はどこにでもあるものだ」(『樅ノ木は残った』(『決定版 山本周五郎全集』所収),近代日本文学電子叢書)
○人生の真理はいつでも私たちの目の前に明示されているのではないでしょうか。人生の真理はいつでも私たちの目の前に,例えば,諺(ことわざ)や格言や名言といった簡潔な形で明示されているのに,その簡単明瞭さ(単純明快さ)や「金言耳に逆らう」傾向や私たちの心の目の曇りゆえに,その重要性に気づくことができず,見過ごしてしまっているだけなのではないでしょうか。簡単明瞭なものを低俗・低級なものとして軽んじることなく(複雑難解なものを意味もなく高尚・高級なものとして重んじることなく),思い上がって他者の言葉や自分の心の声に耳を閉ざすことなく,財産や地位や権力や名声などに対する執着によって心の目を曇らせることなく,人生の真理に早く気づけるようになり,真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるようになりたいものです。(2021年7月21日)(前書き)関連