「傍目(はため)には,同じように不運と思われる状況に置かれていても,毎日を充実した気持ちで暮らしている人もいれば,「なんとつらい人生なんだ」とわが身の不運を嘆きながらね暮らす人もいます」(『幸せになる勇気』,岸見一郎・古賀史健,ダイヤモンド社)
○同じような境遇にあっても,その境遇に満足し,笑顔で機嫌よく暮らしている人もいれば,その境遇を不満とし,しかめっ面で不機嫌に暮らしている人もいます。要するに,人間の幸不幸は,境遇によって決まるのではなく,最終的には本人の心の持ち方(心構えや心がけ)次第ということです。もちろん,境遇が私たちに与える影響は小さくありませんが,境遇を自分の思い通りにすることなど誰にもできないのですから,どのような境遇にあっても常に満ち足りた気持ちで機嫌よく暮らせるように,幸せに対する感度を高める方向に自分の心の持ち方を改める(育て上げる)ことにこそ,限りある大切な時間やエネルギーを使うべきなのではないでしょうか。自分の境遇を呪ったり,嘆き悲しんだりしたところで,得られることなど何もなく,むしろ,失うことばかりであると思うからです。(2021年6月30日)(前書き)(7)(9)関連