○褒められれば嬉(うれ)しくなるのが人情ですし,日本人は特に,他者(世間)からの評価に過敏な国民であると言われています。しかし,賞賛されたり,脚光を浴びたりすることが多くなればなるほど,誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)されたり,罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられたりすることも多くなるのが世の常です。そもそも,他者の評価(世間の評判)など,ちょっとしたことですぐに手のひら返しに変わってしまうような無責任でいい加減なものですから,他者に褒められたからといって有頂天になったり,他者に貶(けな)されたからといって落ち込んだりすることほど馬鹿馬鹿しいことはないのではないでしょうか。毀誉褒貶(きよほうへん)に一喜一憂する必要など全くありません。他者からの評価など余り気にせず,自分が本当に納得できる(自分自身に恥じることのない)生き方を貫き通すことや,自分が進むべき道を(自分が信じる目標や理想に向かって)邁進(まいしん)することにこそ気持ちを集中し,全力を注ぎたいものです。(2021年6月16日)(14)関連