実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 443】

「貧乏暮しをしながら愚痴をこぼさぬ人はよっぽど偉い。」(『現代語訳 論語』,宮崎市定岩波書店

 

○私たちは,貧乏で質素な暮らしを嫌い,裕福で贅沢(ぜいたく)な暮らしに憧れますが,貧乏であることと不幸であること,裕福であることと幸せであることは,まったく別のことです。むしろ,たとえ裕福であったとしても,それを当たり前と思い,感謝する気持ちを忘れてしまっている人より,たとえ貧乏であったとしても,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝できる人の方が,自分が幸せであることを実感しやすいのではないでしょうか。もちろん,裕福であっても,それを当たり前と思うことなく,感謝する気持ちを忘れない人であれば,自分が幸せであることを実感することはできるでしょうが,人間の欲望には切りがないので,裕福であることに執着すればするほど,感謝する気持ちより満ち足りない気持ちの方が勝ってしまいがちです。感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送りたいと願うのであれば,裕福であることへの執着を捨てるとともに,貧乏であることへの耐性をある程度身に付ける必要があるのではないでしょうか。貧乏で質素な暮らしは,他者に強制されればただの貧しく惨めな暮らしかも知れませんが,足るを知る人が自分の自由意志で選択するなら,十分に心豊かで魅力的なシンプル・ライフになり得ると思います。(2021年5月28日)(4)(6)(7)関連