「敷物を2倍意識すれば,敷物を2倍持っていることになる(アレン・ギンズバーグ)」(『ぼくたちに,もうモノは必要ない。増補版』,佐々木典士,筑摩書房)
○幸せに対する感度を高めることさえできれば,自分が身を置く境遇に何ら変化が生じなくても,自分の人生により多くの幸せを見いだすことが可能になります。境遇が私たちに与える影響は決して小さくありませんが,境遇を自分の思い通りに変えることなど誰にもできないのですから,私たちは,幸せに対する自分の感度を高めることにこそ関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。小欲知足を心がけることなどを通じて幸せに対する感度を研ぎ澄まし,磨き続けることによって,普通の平凡な人生にさえ無限の幸せを見いだせるようになり,ひいては,生きてることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,私たちは,どのような逆境にあっても,どのような困難や苦労に見舞われても,それらを試練と受け止め,前向きに乗り越えていくことが(常に幸せであり続けることが)可能になるのではないでしょうか。(2021年1月29日)(前書き)(7)(9)関連