「夢をもて,目的をもて,やれば出来る,こんな言葉に騙されるな。何も無くていいんだ。人は生まれて,生きて,死ぬ,これだけでたいしたもんだ。(ビートたけし)」(『教養としての世界の名言365』,佐藤優,宝島社)
○生きているということは,一つの奇跡です(この世の中に,これ以上の奇跡があるでしょうか。)。人間は,生きているというだけで値打ちがあるのであり,他者との勝負に勝とうが負けようが,世間から評価されようがされまいが,そんなことは人間の値打ちとはまったく関係ありません。他者との勝負など,所詮は「団栗(どんぐり)の背比べ」であるに過ぎませんし,そもそも私たちと他者は一体なのですから(私たちと他者は互いに支え合い,助け合わなければ生きていけないのですから),本来勝ちも負けもないはずです。また,世間は私たちが思っているほどには私たちに関心や期待を持っていませんし,私たちのことを理解してもいませんので,そのような世間の評価に一喜一憂することほど馬鹿らしいことはないのではないでしょうか。他者との勝負や世間の評判など気にせず,自分らしい人生を(自分なりに納得できる人生を),自分の歩幅で歩み続けることにこそ,生きる喜びや幸せや人間としての価値を見いだせるようになりたいものです。(2021年1月16日)(1)(2)(4)(6)(7)(9)(11)(14)(20)関連