実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 299】

「私たち現代人は,鎮静剤や鎮痛剤を必要に応じて自由に使えるものの,苦痛の軽減や快楽に対する期待があまりにも膨らみ,不便さや不快感に対する堪(こら)え性がはなはだ弱まったために,おそらくいつの時代の祖先よりも強い苦痛を感じていると思われる。」(『サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福』,ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之訳,河出書房新社

 

○私たちが生活している現代社会は,私たちの祖先が生活していた社会と比べるなら,驚くほど豊かで安全で便利な社会と言えるのではないでしょうか。しかし,私たちは,そのような社会で生活できることを当たり前と思い,そのような社会での生活を通して大抵の物事は自分の思い通りになると思い込むようになってしまっています。実際,私たちは,物事が自分の思い通りにならない状況に出くわすと,すぐに不平不満を募らせてしまいがちです。そして,挙げ句の果てには,ままならない人生に不平不満ばかりを募らせては,自分は不幸であるとして自暴自棄を起こしてしまいます。そのような不幸な事態に陥らないようにするためにも,この豊かで安全で便利な社会で生活できることを当たり前と思うことなく,その有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになる必要があるのではないでしょうか。また,人生はままならないものであるという事実を,あるがままに受け入れられるようになる必要があるのではないでしょうか。(2020年12月20日)(4)(6)関連