○自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続けるためには,私たちは何歳になっても学び続ける必要があると思いますが,自分自身の狭い経験から学ぶだけでは限界がありますので,学び続けるためには,広く他者の経験からも学ぶということが重要になってきます。具体的には,人類の経験や英知の精髄とも言える書物,特に,時の試練に耐えて今に残る古典と呼ばれている書物から学ぶことが重要になってくると思いますが,「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」と論語にもあるように,学んだことを体得し,実生活において役立てられるようになるためには,学んだことを自分の頭で十分に考えて咀嚼(そしゃく)し,消化するということが欠かせません。書物を読むに際しては,速読ではなく,熟読・精読をこそ心がけ,読書の途中で立ち止まって考える時間をこそ大切にしたいものです。(2020年12月7日)(11)(12)関連