○人間は,自信がないからこそ衆を頼み,徒党を組み,人数の多さで他者を圧倒しようとするのだと思います。しかし,他者の顔色をうかがい,他者に迎合し,他者に振り回されて自分を見失ってしまうような生き方に,いったいどのような意味があるのでしょうか。私たちは他者の支援や協力がなければ生きていくことができず,私たちと他者は一体なのですから,他者に対する感謝の気持ちや関心を失ってはいけませんし,他者に対する支援や協力は進んで行うべきであるとは思いますが,集団に埋没して自分を見失ってしまったのでは元も子もありません。自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送るためにも,他者との勝負や他者からの評価などに気を散らすことなく,人生に自分なりの目標や理想を見いだし,その目標や理想に向かって前進し続けることや,自分が進むべき道を邁進(まいしん)し,自分が本当に納得できる生き方を貫き通すことにこそ大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(2020年10月26日)(3)(11)(13)(14)関連