「世界平和というのは,世界中の人々の心が平和で幸せになったとき実現するのです。・・・世界平和をのぞむなら,まず自分の心からはじめなければ。自分自身が安らかであってこそ,世界に平和を作り出せるのです。」(『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門』,ウィリアム・ハート,太田陽太郎訳,春秋社)
○私たちは世界の一部分なのであり,私たちと世界は一体です。私たちが幸せであればこそ世界は幸せなのであり,世界が幸せであればこそ私たちは幸せなのです。しかし,私たちは世界を自分の思い通りに変えることなどできないわけですから,幸せになりたいと願うのであれば,自分を変えることにこそ,すなわち,自分の心の持ち方を変えること(自分が今ここでこうして生きていられるの有り難さに気づき,心から感謝できるようになること)で自分が幸せになることにこそ大切な時間やエネルギーを注ぐべきなのではないでしょうか。世界を変えることによって自分を変えようとするのではなく,まずは自分を変えることによって,その影響を世界に及ぼしていこうとする方が,より現実的であり,賢明な選択肢であると思います。(2020年10月20日)(前書き)(7)(9)(11)(15)(16)(17)(19)関連