○欲を張れば,財産や地位や権力や名声などに対する執着が生じます。そして,それらに対する執着が生じれば,他者はただの競争相手(味方や仲間ではなく敵)になってしまいます。しかし,私たちは他者の支援や協力がなければ生きていけないのであり,私たちと他者は一体なのですから(一蓮托生(いちれんたくしょう)の運命にあるのですから),互いに足を引っ張り合ったり,蹴落とし合ったりするような生き方ではなく,互いに助け合ったり,幸せを分かち合ったりするような生き方をこそ選択したいものです。そして,そのためにも,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致すことによって,自分の欲を抑えられるようになり,それらの執着から解放されるようになりたいものです。(2020年10月3日)(4)(6)(11)(19)関連