「ひとりの人の不満はその人だけにとどまらず,周囲の人をも巻き添えにして苦しめる。」(『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門』,ウィリアム・ハート,太田陽太郎訳,春秋社)
◯いつでも満ち足りていて機嫌の良い人が,周りの人をも機嫌よくさせる傾向があるのに対し,いつでも不満を抱えていて不機嫌な人は,周りの人をも不機嫌にさせる傾向があります。その意味で,不機嫌であるということは,他者に対する迷惑行為なのであり,社会人としてのマナー違反と言えるのではないでしょうか。いつでも満ち足りた気持ちで機嫌よく生活することは,社会人としての,特に,対人援助や対人サービスを生業(なりわい)とする人たちにとっての義務であるとも言え,そのように生活するためにはどのような心構え,どのような心がけでいるべきなのかということについて,私たちはもっと積極的に関心を払い,真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか。(2020年8月1日)(7)(10)(20)関連