「過ぎ去りし禍(わざわ)いを歎(なげ)くは,新しき禍を招く最上の方法なり。」(『オセロー』,シェイクスピア,福田恒存訳,新潮社)
◯過去の出来事を後悔したり,嘆き悲しんだりするあまり現在やるべきことが手に付かなくなってしまっている人間に,真に人間らしく実り多い,生きる喜びに満ちた幸せな未来が訪れる可能性は極めて低いと思います。泣き言や恨み言を言っているだけでは状況は絶対に好転しません。むしろ,状況はますます悪化する一方であると思います。実り多い幸せな人生を送るためには,自分の人生は自分の力で主体的に切り開いていくという覚悟のもと,過去を踏まえつつも現在にこそ関心を向け,現在やるべきこと(とにかく自分にできること)を一つ一つ全力でこなしていく必要があるのではないでしょうか。(2020年7月30日)(前書き)(8)(15)関連