「今日は今日だけのことを考えるにとどめ,いちどに何もかもやろうとしないこと,これが賢い人のやり方だ。(セルバンテス)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯将来を見越して,あるいは,過去の反省を踏まえて現在やるべきことをやるということは大事なことですが,取り越し苦労や後悔ばかりして現在やるべきことが手に付かなくなってしまうというのでは,本末転倒です。私たちは現在にしか生きられないのですから,未来(心配など)や過去(後悔など)に心を奪われて現在をないがしろにすることなく,現在をこそ大切にすべきであると思います。現在やるべきことを一つ一つ全力でこなしていくことを通じてこそ人間は成長するのだし,道は切り開かれていくのですから。人間は,現在を生き,現在を楽しみ,現在を味わい尽くすことでしか,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さを実感したり,幸せを感じたりすることができないのですから。(2020年7月28日)(8)(14)(15)関連