「もしも君が真理を知っているならば,あるいは知っていると思うならば,相手に向かってなるべく簡潔に,そして何よりもなるべく物柔らかに,愛情をもってそれを語るがよい。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯どんなに厳しい言葉でも,その言葉が愛情に裏打ちされている限り,相手の心に届く可能性はあります。他者に罵詈(ばり)雑言を浴びせて,あるいは,他者を誹謗(ひぼう)中傷して憂さ晴らしをしたいというのではなく,自分の気持ちや考えをきちんと他者に伝えたいと思うのであれば,その相手の幸せを本気で願いながら,できる限りその相手が受け入れやすく,理解しやすい形で発言すべきなのではないでしょうか。(2020年7月6日)(前書き)(3)(17)関連