実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言 118】

「春の休日の午後,縁側の籐椅子に寝そべってぼんやりと家の前に広がる田んぼや田舎町の家並み,さらに遠くの県境の山脈などを眺めていると,結局手に入れたかったのはこんな静逸(せいいつ)な時間だけだったのではないか,との思いが確信にまで深まってゆく。」(「得たかった時間」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),南木佳士文藝春秋

 

◯私たちは幸せになろうとして,財産や地位や権力や名声などを手に入れようとあくせく努力しますが,それらを手に入れることができれば本当に幸せになれるのでしょうか。幸せになりたいのであれば,いったん立ち止まり,幸せとは何なのか,不幸とは何なのかということを真剣に考えてみる必要があるように思います。幸不幸は心の持ち方次第なのであり,財産や地位や権力や名声などが手に入らなくても,むしろ,それらに対する執着から解放され,心の平安を取り戻すことによってこそ,いま自分の目の前にある幸せに気づけるようになり,ひいては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるのではないでしょうか。(2020年6月16日)(1)(4)(6)(7)関連