「「感謝」と「幸福」の語が,まったく自然に体から出てくるのだ。いのちの喜びとして湧いてくるのである。」(「幸福の体感」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),金子兜太,文藝春秋)
◯感謝することと,幸せであることとは,切っても切れない密接な関係にあります。実際,幸せである時,私たちの心は感謝する気持ちでいっぱいになりますし,感謝する時,私たちの心は幸せな気持ちでいっぱいになります。と言うことは,生きていることそれ自体に感謝できるようになるならば,私たちはどのように逆境にあろうがいつでも幸せであり続けることが可能になる,と言うことのではないでしょうか。よくよく考えてみれば,自分が今ここでこうして生きていられることは一つの奇跡であり,これ以上の奇跡はないのであり,その有り難さを常に噛(か)み締めながら,生きる喜びに満ちた幸せな人生を送りたものです。(2020年5月25日)