「無欲にさえなればだまされることはない」(「三つの提言」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),山折哲雄,文藝春秋)
◯欲を張るからこそ,欲に目が暗み,あるがままの現実が見えなくなってしまったり,本当に大切なものが分からなくなってしまったりするのだと思います。自分を無欲・小欲の状態に置き続けることさえできれば,現実はいつでも私たちの目の前にあるがままの姿を見せてくれるのであり,自分が歩むべき道を見失うようなこともないのではないでしょうか。「無欲の勝利」と言いますが,実り多い幸せな人生を送りたいのであれば,欲張り過ぎないことが重要であると思います。(2020年5月1日)