「人間は,他人とともに生きねばならず,生きるとは他人を信頼する事だ」(「金閣焼亡」(『小林秀雄全作品 18』所収),新潮社)
◯人間は,独りでは(孤立無援の状態では)生きていけません。人間が生きていくためには,目に見えないものも含めて他者の支援や協力が必要不可欠です。そのことを正しく認識するなら,生きるとは,他者を信じ,他者を頼ることである,ということがよく分かるはずです。他者を敵と見なして足を引っ張り合うような生き方ではなく,他者を味方と見なして仲良く助け合うような生き方こそが,人間にとって自然な生き方であることがよく分かるはずです。(2020年4月25日)