「自分が愚か者でありながら賢者だと思う者,これこそ愚者なのである。自分が愚者であるということを知ってる者は賢者なのである。」(『原始仏教』,中村元,筑摩書房)
◯慢心することなく,自分が無知であり,未熟であることを常に自覚していることの難しさ。しかし,慢心すれば,自己愛は満たされるかもしれませんが,そこで成長は止まってしまい,自分の可能性を十分に花開かせ,真に充実した人生を送ることは難しくなってしまいます。悔いの残らない人生を送るためにも,また,独り善がりのむなしい人生に陥らないようにするためにも,自分の無知さや未熟さに対する自覚を常に失わないようにしたいものです。(2020年3月28日)