実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言 14】

「たとえどんなに理屈に合った正しい言葉でも,怒りをもって発せられれば,それは相手に伝わらない。」「真理を伝える唯一の方法は,愛をもってそれを語ることである。愛する人の言葉のみが,相手に受け入れられるものである。(ソロー)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房

 

◯対話において重要なのは,何を言うかということではなく,誰が言うかということである。まったく同じことを言っても,ある人が言えば相手の心に届くし,他の人が言えば相手の心に届かないどころか,強く拒絶されるということがしばしばある。私たちは,友好・信頼関係が築かれている相手の言葉には素直に耳を傾け,その言葉をできる限り善意に解釈しようと努めるが,敵対し,嫌悪している相手の言葉には耳を貸そうとせず,その言葉を悪意あるものとして曲解しがちである。自分の気持ちを相手に正しく伝えたいと真剣に願うのであれば,相手を非難したり,見下したり,軽んじたりすることなく,まずは相手に敬意を払い,同じ人間として相手を尊重し,相手の良いところを積極的に認めるべきである。(2020年3月4日)