「少年期の理想主義のなかにこそ,人間にとっての真理が認められるのである。少年期の理想主義こそなにものにもかえがたい人間の富である。(シュバイツァー)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯理想がなければ,人生の指針は定まらず,自分が進むべき道が明らかになることはない。私たちは,自分が信じることのできる理想があればこそ,自分が進むべき道を見失うことなく,自分を成長させ続けることができるのであり,自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送ることができるのである。理想を持つことを馬鹿にする人間は,一歩も前進することなく彷徨(さまよ)い続けた挙げ句,物足りなさや未練を残したまま人生を終えることになってしまう可能性が高い。(2020年3月2日)