「あらゆる富と権力が,ほんの一握りのエリートの手に集中する一方で,ほとんどの人が搾取ではなく,それよりもはるかに悪いもの,すなわち存在意義の喪失に苦しむことになるかもしれない。」(『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』,ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之訳,河出書房新社)
◯富や権力を手に入れた人たちが幸せであるとは限らず,そのような人たちから必要とされない存在であるからといって不幸であるとも限らない。このような時代であるからこそ,勇気を持って立ち止まり,幸せであるというのはどういうことなのか,幸せであるためにはどうすればいいのか,人はどのように生きるべきなのか,といったことについてじっくり真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。(2020年2月4日)