「長生きすることも,少ししか生きないことも,死んでしまえば同じことだ。」(『エセー 1』,モンテーニュ,宮下志朗訳,白水社)
◯一番大切なのは,生きる喜びに満ちた幸せな人生を送るということであり,その人生の長短ではない。たとえ早死にしたとしても,幸せな人生を送ることができたのなら,この世の中に生まれてきた甲斐(かい)はあったのであり,いくら長生きしたとしても,幸せな人生を送ることができなかったのなら,生まれてきた甲斐があったとは言えない。死ぬことを心配するのではなく,幸せに生きることにこそ関心を払い,エネルギーと時間を注ぐべきである。(2020年2月2日)