「怒りは,いかなる場合も好ましくないが,正しい仕事を行なう場合は,なおさらそうである。なぜなら怒りがその正しい仕事に曇りを与えるからである。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯怒りは,他者に対する感謝の気持ちを忘れさせ,他者と仲良く助け合い,他者の幸せを願い,喜び,自分の幸せを他者と分かち合うことを難しくさせる。と同時に,私たちの心の目を曇らせるとともに私たちから心の平安を奪い去り,私たちが正しい道を歩むことや私たちがいま目の前にある幸せに気づくことさえ困難にさせてしまう。(2020年1月22日)