「自己が基礎(もと)ではないか。・・・自己すら考えぬなどという人間が,他のために何ができる」(『宮本武蔵』,吉川英治,宮本武蔵研究会)
◯そもそも私たちは,自らを大切にできるからこそ,他者をも大切にできるのであり,自らに対して心を開けるからこそ,他者に対しても心を開けるのであり,自らが幸せであるからこそ,自らの幸せのみならず,他者の幸せをも願い,喜び,自らの幸せを他者と分かち合うことができるのである。したがって,まずは自分自身を大切にし,自分自身に対して心を開き(自分自身の心の声にきちんと耳を傾け),自分自身が幸せであるということが重要である。