「些細なことにでも気づく,有り難い,と思うセンスを育てたい。名所旧跡へ遠出して感嘆するのもよいが,通勤の途上,気温は相変わらず高くとも,夏雲が今日は秋の鱗雲に変わっていること,あるいは空気は凍てつくようでも,心なしか陽射しが明るく感じられて,立春を知るセンス,盛りを過ぎた生け花を捨てる前に短く小皿に活けて,食卓の彩りとして活かすこと,つまり贅沢をするのではなく心を込めて生活する日々でありたい。」(『統合的心理療法の考え方 心理療法の基礎となるもの』,村瀬嘉代子,金剛出版)
◯特別なことをしなくても,生きる喜びや幸せは,日常生活のいたるところに内包されている。一瞬一瞬を大切にしながら心を込めて日々の生活を送ることを通じて,そのことに気づけるセンスを育てたい。(2019年6月25日)