「生きがいを感じているひとは他人に対してうらみやねたみを感じにくく,寛容でありやすい。・・・ことに敏感な神経の持主で,すでにひとの世の苦しみを知っているひとは,生きがいにあふれている自分のしあわせを,他人に対してすまないように感じやすい。」(『生きがいについて 神谷美恵子コレクション』,みすず書房)
◯この世の中が真に平和であるためには,それを構成しているすべての人が幸せである必要がある。したがって,すでに幸せである人は,自分が住んでいるこの世の中を平和なものにするためにも,不幸せな状況に置かれている人に対し,望むらくは若干の後ろめたさや負い目を感じつつ,できる限り手を差し伸べることが望ましい。(2019年6月12日)