「退屈に耐える力をある程度持っていることは,幸福な生活にとって不可欠であり,若い人たちに教えるべき事柄の一つである。」(『ラッセル 幸福論』,安藤貞雄訳,岩波書店)
◯刺激や興奮やスリルばかりを求めていると,幸せを感じ取る感度が低下し,目の前にある小さな幸せを感じ取ることが難しくなってしまう。幸せであるためには,ごく普通の単調な日常生活の中にさえ幸せを感じ取ることのできるみずみずしい感受性が必要不可欠であり,そのような感受性を育てるためにも,人生における刺激や興奮やスリルは適量であることが望ましい。(2019年6月4日)