「何より肝心なのは,己に誠実であること。/そうすれば,夜が昼につづくように/誰に対しても誠実にならざるをえない。」(『ハムレット シェイクスピア全集Ⅰ』,松岡和子訳,筑摩書房)
◯自分という存在は,他人から完全に切り離された存在ではあり得ない。と言うか,自分も他人も本来は一つのものであり,互いに切っても切り離せない存在である。自分に心を開くことと他人に心を開くこと,自分を理解することと他人を理解すること,自分を大切にすることと他人を大切にすること,それらが互いに切っても切り離せない密接な関係を有していることが,その証左である。(2019年5月31日)