「(精神分析的な)解釈は,それがいかに正確になされようと,クライアントに受け入れられ吸収される範囲においてのみ価値を持つに過ぎない。」(『ロジャーズ主要著作集 1 カウンセリングと心理療法 -実践のための新しい概念-』,末武康弘・保坂亨・諸富祥彦,岩崎学術出版社)
◯人間は,自分が納得できることにしか耳を傾けようとはしない。たとえ耳を傾けたとしても,心はけっしてそれを受け入れようとはしない。真理も,それが真理だからといって,すべての人にただちに受け入れられるわけではない。真理を受け入れるのにも,人それぞれに機が熟するまでの相応の時間が必要である。(2019年5月26日)