2019-07-20から1日間の記事一覧
「彼(伊藤仁斎)の内観の世界が,自慢で閉じなかったのは,古典という研究の対象に向かって常に開かれていたからである。」(『本居宣長』,小林秀雄,新潮社) ◯「思いて学ばざれば則(すなわち)ち殆(あや)うし」とならないためにも,心は常に開かれて…
◯人間はなぜ世の中の否定的な側面にばかり目を向けたがるのか。人間はなぜ自分は不幸であると思いたがるのか。欲望を肥大化させ,不平不満ばかりを募らせてしまった結果であろうか。もしそうであるならば,欲望の肥大化を抑えることこそが,幸せであるための…
「最大の不幸とは,物事を悪く考えることではないか」(『幸福論』,アラン,白井健三郎訳,集英社) ◯物事を悪く考えることによって,物事はますます悪くなっていく。自分は不幸であると考えることによって,人間はますます自分を不幸にしていく。そのこと…